北海道の東端、知床半島は2005年7月14日に南アフリカ共和国 ダーバンで行われた第29回ユネスコ世界遺産委員会で2005年7月17日正式に世界自然遺産に登録されました。世界自然遺産の対象になった地域は、オホーツク海に面した知床半島と、その沿岸海域です。
ここ知床半島が注目された理由としては、世界で最も南端に接岸する流氷が接岸すること、この流氷に含まれる栄養素から大量の植物性プランクトン、動物性プランクトンが発生し、これらのプランクトンが、広範囲な海洋生物の食物連鎖の基盤を作っていること。そして、それらによって育ったサケ科の魚たちは、産卵のために沿岸部に流入する河川を遡上し、ヒグマやオジロワシ、ゴマフアザラシ、トドなどに捕食されることになる。
そしてこれらの動物たちの死骸や排泄物は、陸上の植物達の栄養素として還元されるとともに、やがて落ち葉や流木となって海に帰っていく・・・こういった一連の生態系、食物連鎖が欠けることなく確認ができ、人々の生活とも共生のバランスが保たれていることが、国際自然保護連合(IUCN)に評価されたのです。
この素晴らしい、知床・羅臼を満喫してみませんか?四季折々の自然を海の中から見つめてみる、海洋生物の視点でとらえてみる・・・そんな体験は、きっと我々に素晴らしい感動と、大自然の神秘という新しい希望を与えてくれるに違いありません。
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